この矢田丘陵郡遊健康マップは、矢田丘陵を全体にハイキングコースを設けて、 その行く先々には有名な名所があり、見学しながらハイキングが楽しめます。
●松尾山・松尾寺 矢田丘陵の松尾山は、大和郡山市と生駒郡との境に位置し、海抜315.4mで、これより南は急に低くなり、法隆寺・竜田付近では平地となっている。山は、角閃石黒雲母花崗閃緑岩よりなり、「へ」の字にそびえ、その中腹に松尾寺が建立されている。 山の北方には、めずらしい湿原地形が形成されている。 松尾寺は、松尾山真言宗補陀落山と号し、地元では「まつのおさん」と呼んでいる。また、日本最古の厄除けの名刹として有名で、毎年2月と3月の初午・二の午・三の午の日は厄除け、開運を祈願する「まつのおさん」詣りの人々で賑わう。 ●矢田寺 高野山真言宗別格本山「金剛山寺」の別称で、一般に矢田寺または矢田の地蔵さんと呼ばれている。建立当初(白鳳年間)は、十一面観世音菩薩と吉祥天女を本尊としたが、平安初期、矢田寺に住む僧満慶(満米上人)が地蔵菩薩を本尊とした。毎年4月の第3日曜日には、矢田地蔵縁起にちなみ矢田寺おねり供養が行われる。 ●榁木山 弘法大師 賢聖院 国道308号線 榁の木峠側にある。本尊は弘法大師修行成道立像(秘仏)法隆寺の塔頭寺院であったが、明治29年榁木山に門と共に移転した。昔時、大阪〜暗峠〜奈良を結ぶ最短の街道筋の宿泊茶屋としての要地で、江戸時代より榁の木のお大師さんとして庶民の信仰をあつめ北和88ヶ所第22番の霊場である。 山門左手に大きな「もろの木」。 庭園内には樹齢100年をこえる紅梅がある。 ●東明寺 矢田町にある。高野山真言宗鍋蔵山と号し、持統天皇(694)舎人親王の創建といわれている。 本尊は薬師如来。本堂の南側にある七重の塔は、高さ 4.15mで鎌倉後期の作と思われる。寺の西方の竹やぶの中にある五輪塔は、郡山城主 本田政勝の死後に起った跡目相続争い「九六騒動」に登場する都筑惣左衛門(つづきそうざえもん)の墓である。 ●矢田坐久志玉比古神社(やたにいますくしたまひこじんじゃ) 櫛玉鏡速日命(くしたまにぎはやひのみこと)・御炊屋姫命(みかしきやひめのみこと)を祭神とする矢田郷の総鎮守である。本殿(室町時代)は重要文化財に指定されている。神武天皇が「ながすね彦」と戦ったとき生駒の山上から東へ向かって弓を射た。その2番目の矢が落ちたところと伝えられ、矢落神社とも呼ばれている。 また、物部神話の古事により、飛行の祖神として「飛行機神社」の名で知られている。神社境内には、二の矢塚の小塚がある。 表紙にもどる
|